きのうの記事に関連して。
子どもの頃を語るとき、「何も考えてなかった」「何も疑問を感じてなかった」っていうのは、実はすごく「恵まれて」いた(葛藤する必要がなかった、選択肢がたくさんあると思い込めた、守られていた、などなど)証拠なんだろうな。その結果、何も具体的な努力をしないまま、気がついたら負け組になっていたりするので、そこそこ報いは受けてるような気はするが。
kmizusawa さんが考えているように、就職差別などの存在によって、子供のころから将来のことを真剣に考えることが、長い目で見れば「勝ち組」「負け組」っていう言葉に代表されるような経済的な差に結びつくのかどうかは、正直よくわからない。マイノリティのハングリーさでのしあがった人もたくさんいるけど、マイナスの状況からはいあがれなかった人たちは、それ以上にたくさんいるだろうし。
でも、若いころは、日本人の同世代の友人たちは、在日のそれに比べて、なーんも考えてないよね、という感覚は正直あった。人間的に陰影というか、いろんな引き出しがあっておもしろい人は在日に多い、という感覚もあった。それはせいぜい20代のころの話で、40過ぎた今、さらに差別というものの存在がごく薄くなっている今、あまりそういうことは感じないが。
きのうもちょこっと書いたように、わたしの育った家庭だけではなく、子供を日本の学校にやっている在日の家庭での民族教育なんてまったくお寒いモノで、三世ともなると韓国語なんてできないほうが普通だ。
いまなら、韓国語を習うところもたくさんあるし、言葉がよくできれば実利的なメリットも期待できるが、当時はそんなものなーんにもない。北朝鮮は日本の知識人にはわりと評判よかったが、いかんせん国交がないし(それはいまでもだけど)、韓国なんて軍事独裁政権下の貧乏な国で、暗い、怖い、汚いの 3K だ。たいていの日本人からはただ無視される存在だった。そんな中で、日本の社会に適応して立身出世の道をたどってほしい親にとっては、民族意識なんてジャマなものだったかもしれない。
それでも、チェサ(法事)だけは熱心にやり、「帰化なんてとんでもない」「日本人と結婚するのは絶対ダメ」という方針が一般的だったのだから、勝手なものだが。
で、そうやって育った在日三世が、韓国なり朝鮮なりというものと向き合うきっかけっていうのは、やはり差別だったわけで。いま聞くと冗談としか思えないが、「(差別を契機とした)負の民族意識」も「民族意識」には違いないから、差別だって多少は必要なんじゃね? というような話が、民族団体の中で真剣に議論されたりしてたんだよね。
そういうたくさんの矛盾したメッセージを一身に浴びていたことは、人間的な成長の上では、そんなに悪くもなかったなぁ、という感じはする。
でも忘れてはいけないのは、逆境を肥やしにできる、いろんな意味で恵まれた人もいた反面、それができない人もいた、いうか、いるよね、ってこと。
艱難によってひとつの玉が生まれることより、途中で割れたりヒビがはいってしまうことをなくす、ってことを、やっぱり考えたいと思う。kmizusawa さんがそういうことを考えてない、という意味ではなく、現在進行形で在日の子供を育てているものとして。
とりあえず、日本で生まれ育った14歳の子供が指紋押捺するような状況はなくなった。でも、逆に特別永住者以外の外国人は、再入国のたびに指紋をとられるという新たな状況が生まれている。
結論はない、と書いたけど、のんびり思い出話なんてしてる場合じゃないでしょ、というのが、やっぱり結論か。やれやれ。
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日本人と結婚しても、ずっと本名で生活して、韓国語もしゃべれるようになるよ。
そうやって生きても後ろ指指されない日本社会になってるよ。
ま、正確に言うと、「韓国語も"多少"しゃべれるようになる」ですかね。
でも、14歳のときに知ってた韓国語は、自分の本名と「アンニョンハシムニカ」だけ。ハングルはまったく読めなかったんだから、こういってもそんなにおかしくはないかも。
両親も含めて、すべて日本名で生活していて、本名と言っても、単に知識としてそういうものがある、と了解しているだけで、その名前で呼ばれたことはまったくなかった。
1977年のことだ。
当時、外国人登録の切替は14歳以上だった。授業が終わってから市役所に行ったのでは間に合わん、ということで、親に一筆書いてもらい、掃除をせずに学校を出て、初めての切替にひとりで行った。初めての指紋押捺。市役所のカウンターではなく、奥の方に呼ばれて、黒いインクを右手人差し指につけ、回転方式で指紋をとる。
そのときはそういうもんだと思っていたので、屈辱的だともなんとも思わなかったが、市の職員が、明らかにひと目に触れないようにしている雰囲気は感じた。窓口で通名で呼ばれたほうが、ちょっと不思議だった。書類のどこにも日本名は書いてなかったのに。小さい町で、市役所のすぐ近くに父がやっていたパチンコ店があったから、職員のほうはどこの娘だか知っていたんだろうな。
中学3年になると、やはり進路のことを考えるようになる。高校進学は、別に問題ない。大学もたぶん行くだろう。でもその先は?
就職差別が当たり前のようにあった時代で、成績がいい子供は、当然のように医学部志望だった。ほかに、在日がつける、社会的ステイタスの高い職業はなかったのだ。マスコミも含めて、大企業はあり得ない、という雰囲気だった。
で、わたしもご多分に漏れず医学部に行こうと思っていたのだが、適性も自分の志望もへったくれもないそういう状況には、やはり鬱々とするものがあったんだと思う。
中3の「夏休みの一研究」に、「在日朝鮮人について」というタイトルで、レポートを書いた。内容的には本を数冊読んでまとめ、自分の身の回りで見受けられることを付け加えた程度のものだったんだけど、校内のコンクールで金賞をもらったのは、レポートの中身より、自分の出自を明らかにしたことへの評価だったような気がする。
そのころ読んだ本の1冊に、金賛汀氏の『祖国を知らない世代』という、在日2,3世についてのルポがあった。両親や親戚以外に在日の先達というものを知らなかったわたしは、金賛汀氏に胸のうちをつづった手紙を書いた。本を読んで、著者に手紙を書いたのは、そのときがもちろん初めてだったし、それから後もしたことがない。
本を書く人なんて、田舎の中学生には別世界の人だったので、ていねいな返事が届いたときには、驚いた。いまでも、ノンフィクションライターとして、良心的な仕事をされている人だが、それ以前に、人間としてのハートが感じられる手紙だった。その手紙は、ほかの手紙やノートなどといっしょに、長らく実家に眠っていたが、今年になって掘り出して持ってきたので、今は手元にある。
そして、在日の先達として、この年にわたしの前に現れたのが、弁護士の金敬得氏だ。彼が在日として、初めて司法修習生になったことを報じた新聞の切り抜きを、長いこと机の中に入れていた。将来の希望も医者から弁護士に変更。単純なんだよね。
自分にはまったくどうすることもできない状況としてそこにあった「差別」を、無名の青年がひっくり返すことができる、と、そのとき初めて知ったのだ。
それがわたしの14歳のころ。だから、冒頭の述懐につながるわけ。結論はとくにない。
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和平フレイズ ほんわかふぇ 炊飯土鍋 (二重蓋) 3合炊 HR-8382[Review]
某マイミクさんが mixi 日記に書いていたのを見て、あまりにおいしそうだったので、ついつい購入した炊飯土鍋。わたしが買ったのは5合炊きのほう。紹介してもらったのは楽天の別の店で、もっと安かったのだが、在庫切れなのか商品ページがなくなってしまった。
もともと使っていた炊飯器の内釜で4号のお米をといで、そのまま、前と同じように水加減をし、30分間水につける。水とお米を土鍋に移し、18分中火で加熱。途中で火加減の調節はしない。時間が来たら火を止めて、15分蒸らす。
土鍋で炊いたごはんはおいしい、という話は以前から目にしていたのだが、いやー、これ、ほんとにおいしいわ。ふっくらして、でもしっかりコシがあり、しかも、香ばしいおこげ!
昨夜たいたご飯があまりにおいしかったので、ふだんはお弁当は作らないのだが、今朝また炊いて、夫と上の息子におむすびを持たせた。
韓国ではスンニュンといって、お釜の底のおこげにお湯をさしてふやかしたものを、お茶代わりに飲んでいた。実家の炊飯器はガス釜だったので、しっかりおこげができて、小さいころはこれが好物だった。ひさしぶりにあの風味とはっきりしない味をたんのうしましたよ。
炊くのはとくに難しくないのだが、土鍋だしかなりの大きさがあるので、ものすごく重い。もろい素材なので、扱いは注意が必要だ。
ガスコンロが一口ふさがってしまうのはどうかなぁ、と思っていたのだが、実際にやってみると、火を使う工程は、たいてい食べる直前なので、むらし時間の間にできる。ふだんでも、3つのコンロが全部ふさがるってことはめったにないので、とくに支障はなさそうだ。
もともと、近くの農家でつきたての有機米を買っていたので、うちのごはんはおいしい、と思っていたのだが、さらにグレードアップしちゃいました。
問題は、外食や買ってきたお弁当などのごはんがまずくて閉口することだよね。
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『ジャンパー』上下読了。
なるほど、とても映像化に向いた小説だと思う。
この年齢にしちゃ、主人公があまりにモラリストすぎる気もするが。。。もうちょっと、舞い上がっちゃうのがふつうじゃないのかな?
両親との心理的な葛藤がきちんと描かれているので、、安っぽい活劇にならずにすんでいる。活劇としても、十分すぎるほどおもしろいけどね。
にじむさんおすすめの『イトウの恋』も読了。
100年以上前の、あらゆる意味でかけ離れた二人の間の、心の交流。そして、恋。
このドラマティックさに比べれば、現代日本の独身男女の恋愛は、どうしたって軽くなってしまうが、そのへんのバランスがちゃんととれているのが、うまいなぁ。
]]>前にはまってたのは、年末だったっけ?
今度は、別の アカウント でやってます。いや、別人になろうと思ってかえたわけじゃなくて、ブクマがこのアカウントなので、いちいち切り替えるのが、めんどいというだけの理由です。
きょうは、給与計算をやっていたんだけど、その合間に、近況やアホなフレーズを書き込んで喜んでいる。どっちがどっちの合間なんだか、だんだんわからなくなってきたかも。
]]>いつも買っているコーヒー豆店で、コーヒーの試飲サービスをやっているのだが、夏場は「アイスかホットか、どちらがいいですか?」と尋ねてくれる。
先日、アイスを頼んだら、びっくりするくらい香りがいい。見ると、水出し専用のドリッパーで入れていたので、お値段を聞いたら、いちまんきゅうせんえん、と言われ、軽くへこむ。しかもドリッパー自体、かなりでかくてじゃまになりそうである。
前にも書いたような気がするが、わがやの飲料水は井戸水である。水道からじゃーっと出して、そのままごくごく飲める。麦茶を作り忘れても、水を飲めばよいので、そんなに困らない。その麦茶も、ふつう水道水なら沸かして作るんだけど、水出しでOK。ものぐさ母さんには、なかなかありがたい環境だ。
硬水なので、ほんとはお茶やコーヒーを入れるにはむかない水だという話なんだけど、わたしの舌では、そんなことはぜんぜんわからない。コーヒー屋さんでごちそうになった、おいしい水出しコーヒーが忘れられず、わがやでも、水出しでコーヒーを作ろう、と、捜して購入したのが、これ。
最初は、ふだん飲んでいるホット用の豆で入れてみたら、ちょっといまいちだったんだけど、フレンチローストを買い込んできて試したら、やっぱりすごくいい香り。ホットを入れて、氷で急冷する方法よりも、こくがあっておいしい。
ついでに、こちらも購入。これも、ほんとは水出しコーヒー用なんだけど、水出し紅茶を作るのに使っている。
茶葉は、スーパーで買ってきた日東 渋みの少ない紅茶。夜飲み過ぎて眠れなくならないように、注意が必要だ。
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バイト首になってももらえるのかなこれはもちろん無理.そして,たぶん非正規雇用でもダメなんじゃないかな.*4
(*4:条件によっては可みたいです.前の契約で雇用保険に入っていたかどうか確認しましょう.コストダウン第一の経営者が,はたして雇用保険のような「(経営者視点で)無駄なコスト」を負担してくれていればいいんだけどね.)
基本的に雇用保険の被保険者に一定期間なっていた実績がないともらえない.正社員でも期間が短すぎるとダメなはず.つまりは正社員で終身雇用な中高年は守ってくれるけど,非正規雇用の若者は守ってくれないのが雇用保険という制度であると.企業側からすれば「社員の生活の安定を減らしてコストダウン」が非正規雇用.企業側にとって実に都合の良い制度なのだ.
うーん、まあ、言いたいことはわからんではないけど、制度の中身をきちんと見ずに、ここまで言われてもねぇ。
まず、雇用保険に加入するかどうかは、正社員かどうかとは別の基準がある。会社で、雇った人を「正社員」「契約社員」「アルバイト」「パート」とカテゴリーに分けて、労務管理を別にするのは勝手だが、雇用保険の被保険者かどうか、というのは、会社内のそのような「身分」とは無関係である。
条件はふたつ。
- 週あたりの所定労働時間が20時間以上であること
- 1年以上雇われる見込みであること
オレの契約期間は3ヶ月だ。ダメか。。。とがっかりするのは早い。
「1年以上雇われる見込み」の中には、次の4つがある。
- 契約期間が決まってない。
- 契約期間が1年
- 3ヶ月、6ヶ月などの短期の契約期間であっても、雇用契約で更新規定がある。ただ、1年以内に雇い止め、と明記してある場合はだめだけど。
- 3ヶ月、6ヶ月などの短期の契約期間で、更新規定がなくても、その会社のいままでの実績を見ると、同じような契約の人が1年以上勤め続けている。また、最初は、1年以上の見込みがなくても、勤め続けて1年以上雇われる見込みができたら、その時点から被保険者になれる。
どうだろうか。これはかなり門戸が広いと思うのだが。
でも、会社が雇用保険に入れてくれないよ、という場合は、確認照会といって、職業安定所に対して、雇われている人が、直接、加入しているかどうか確認する手続きがある。
「雇用保険被保険者資格取得届出確認照会票」という用紙を職安でもらい、住所・氏名が確認できるよう、運転免許証などのコピーとともに、職安に持って行ってもいいし、代理人(委任状が必要)、郵送でも受け付けてくれる。実際にこの手続きをしたいときは、リンク先をよく読むか、もよりの職安に問い合わせてほしい。
で、職安から指導が入り、実際に会社が資格取得の手続きをするときは、2年までは遡って加入できる。ただし、2年間の出勤簿・タイムカードなどと、給与明細や賃金台帳など、出勤の事実と給料が出ていた事実を確認できる書類の提出が求められる。
遡るのが6ヶ月以内であれば、とくに添付書類は必要なく、通常通り「資格取得届」だけでだいじょうぶ。ただ、この6ヶ月というのは、どこの安定所でもそのような扱いをしているかどうかはわからないので、遡って取得届を出すときは、もよりの職安に問い合わせてからの方がいいだろう。
ほんとは辞めてからでもこの手続きはできるのだけど、手続きする主体は会社なので、当然いやがられることが予想されるから、在職中にしておいたほうがいい。
さらに、退職後失業給付をもらえるかどうかの条件は、下記。
過去2年間に、11日以上出勤した月が12ヶ月以上あること。
過去2年間といっても、2年間の勤続が条件なのではなく、最低12ヶ月でOK。出勤日が10日以下の月があっても、2年まで遡って見られるということだ。
というわけで、「正社員・終身雇用 VS 非正規」とか「中高年 VS 若者」とかいう対立軸は、あまり関係ない制度であることがわかると思う。
会社がコストダウンの観点からアルバイトなどの雇用保険加入をいやがる、と予想しているようだが、雇用保険に入れるかどうかは、良質なアルバイト・パートを確保できるか、ということに関わってくるので、真剣に採用活動しているところは、非正規でも雇用保険に入れるところが多い。社会保険に比べれば、保険料はわずかなので、費用対効果は、会社にとっても大きいんだよね。
そうそう、リンクした記事の本題である「受給資格のカウントは、安定所に出頭したときから始まる」というのはその通りなので、退職して手元に離職票が届いたら、とにかく1日も早く安定所に行ってください。
もうひとつ、条件によっては、離職票は2枚あわせて受給資格ができる、というワザもあるので、今回の退職では条件に合致しない場合も、離職票は必ずもらっておくこと。もちろん、退職してからずっと後でも、辞めた会社に離職票を請求することはできるが、気の弱い人はいいにくくなる、なんてこともありそうなので、退職するときに「離職票ください」と言っておいたほうがいいだろう。
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長時間労働で苦しんでいる人たちを見て、勝手にイライラしていてもしょうがないので、社労士らしい情報をひとつ。
そんなひどい労働条件の会社はさっさとやめて、別のところを探しなよ、と、言っても、毎日夜中まで残業では、在職中に就職活動など、まったく無理な話である。
「もうやめます!」とキレて、後先考えずにやめちゃうと、失業給付が出るのは3ヶ月以上先だし、10年以上働いてないと、給付日数は90日ぽっきり。しかも、今の会社で1年以上働いてないと、失業給付自体が出ない。簡単に、失業給付をあてにして、やめるわけにはいかない。そう思ってガマンしている人もいるのではないかと思う。
だが、ちょっと待ってほしい。
待機期間が3ヶ月とか、給付日数が90日ぽっきりとか、12ヶ月以上働いてないとダメとか、これはすべて「正当な理由のない自己都合」で辞めた場合である。
雇用保険の受給資格には「特定受給資格者」というカテゴリーがあり、一般には倒産・解雇など、会社都合で離職した人がこれにあたるのだが、実は自分でも自己都合だと思いこんでいる人たちの中にも、この「特定受給資格者」に当たる人が、けっこういるはずなのである。
実際の規定は、お役所言葉で長いので、はしょって紹介するが、きちんと確認したい人は、厚労省のサイトで特定受給資格者の範囲を熟読しよう。
- 解雇された (重責解雇以外)。
- 労働条件が、最初に言われた話とぜんぜん違った
- 給料の3分の1を超える額が、2ヶ月以上遅配、または支給されない。
- 給料が突然いままでの 85% 以下に下げられた。
- 辞める直前3ヶ月の残業が毎月45時間以上。または、安全衛生法関連で監督署などから指摘があったのに、会社がなにもしない。
- 職種変更があったのに、なんの配慮もなく放置された。
- 有期契約で3年以上続けて働いていたが、契約更新されなかった。
- 1年未満の期間で雇われていて、契約更新ありだよ、とはっきり言われていたのに、実際は更新されなかった。
- パワハラ、セクハラがあったことを会社が知っていたのに放置された。
- 事業主に「やめたほうがいいよ」と言われた。遠回しに言われたのでもよい。
- 会社都合の休業が3ヶ月以上になった。
- 会社の業務が法律違反。
さて、どうだろうか。心当たりのある人がいるのでは?
逆に、経営者や労務担当者で、このリストに心当たりがれば、早急に対策を講じた方がよい。安定所で辞めた社員が「特定受給資格者」に認定されたからといって、すぐに監督署に情報が流れるわけではないが、こんな労務管理じゃ社員がやめても当たり前だよ、と役所に例示されているようなものだ。
黙って辞めていく社員ばかりならよいが、監督署に駆け込まれたときのリスクが大きすぎる。サービス残業を2年遡って支払って20億、しかもでかでかと報道されたりしたら、たいへんである。
「特定受給資格者」として認められると、給付資格を得るための勤続期間は6ヶ月でよいし、待機期間は7日のみなので3ヶ月待たなくてよいし、給付日数も年齢や勤続年数に応じてぐっと有利になる。
もちろん、これがあるからすぐやめろ、とあおっているわけではなく、会社と労働条件に対して交渉するにしても、こういう後ろ盾があるとより心強いというものである。まさにセーフティネット。
具体的に、どうやって「特定受給資格者」になるかというと、離職票を発行する前に、辞めた理由を会社が離職票に書いて、そこにサインを求められるはずだ。そのときに「自己都合」とか「転職希望」と書いてあったら、「異議有り」のほうにマルをつけておく。
あとは、実際にその離職票を持って職安に行ったときに、ほんとはどういう理由なのか、聞かれると思うので、しっかりと説明する。
ただし、自分ではこの条件にあてはまると思っても、認定するのは職安である。もし、この制度を利用して退職する心づもりになったら、客観的な証拠を固めておいたほうがよいだろう。
→補足記事あり。
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韓国では、全就業者にしめる、契約社員やパート・臨時雇などの非正規労働者の数が、すでに 50% を超えているそうだ。日本では 30% 台。この数字を見ただけで、格差社会、ワーキングプアという問題で、韓国の状況を注視する必要があると感じられる。
政府も手をこまねいたいたわけではなく、2007年7月から「非正規労働者保護関連法」が施行された。その主な内容は、下記の通り。
- 非正規労働者に対する合理的理由のない差別処遇の原則禁止
- 2007年7月1日を起算日に雇用期間が2年を超える非正規労働者の正規労働者化
- 2年以上使用した派遣労働者を直接雇用への切替えの義務付け等
「禁止」「義務」と強い内容だ。日本のパート労働法より、ずっと進んでいる、すばらしい! というわけでは全くなく、韓国の労働側や野党はこの法案に反対だった。
要するに「雇い止め」を防止する規定がなにもないのだ。
1年11ヶ月で非正規労働者を解雇し、使い捨てて、別な非正規労働者をまた雇い入れる。さらに、労働の外注化・下請化が懸念されていた。
この法律は、企業規模に応じて段階的に施行されたが、300人以上の企業と公共機関が対象となった法施行直後に、すでにこの懸念が現実のものとなっている。
韓国最大のファッショングループ企業イーランドで、パート労働者 340名の大量解雇が行われたのだ。この法律の対象となる2年以上雇用していたパート労働者を正社員に転換するのを回避するため、会社が派遣社員になるか、さもなくば解雇か、と、パート社員たちにつきつけたのである。
当然、大規模な争議が起こり、機動隊が導入され、社会問題となった。
さらに、2008年7月から100人以上300人未満の企業もこの法律の対象となり、来年7月には、5人以上の企業がすべて対象となる予定である。
その結果、どうなったか。
就業者の内訳を本年第1四半期でみると、賃金労働者のうち正社員の多くを占める常勤労働者は前年比43.5万人増(0.5%増)であるのに対し、非正規労働者である臨時雇(契約1カ月〜1年未満)及び日雇(同1カ月未満)はそれぞれ前年比9.9万人減(1.9%減)、2.5万人減(1.2%減)となっている。臨時雇及び日雇の減少割合は、特に100〜299人規模企業において著しく、300人以上企業では0.1%増、100人未満企業は1.1%減である一方で、100〜299人未満企業は15.4%減と大幅な落ち込みとなっている。
めちゃくちゃわかりやすい数字だ。
イ・ミョンバク大統領の、選挙の時のキャッチフレーズは「実践する経済大統領」だったんだけどね。
この法律自体は、ノ・ムヒョン政権時代のものだが、予想通りの結果になってしまった今、批判は現政府に向けられる。もっとも、今は大規模なろうそくデモの対応に追われてそれどころじゃないだろうけど。
この問題は、現在のデモとは直接には関係ないけど、単に狂牛病の恐怖に対して国民がヒステリックな反応をしてるわけではなく、背景にはこのような労働事情があることは、もっと知られていいと思う。
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主婦の仕事って、一日中家族の食べるものを心配すること、と喝破した友人がいたが。
休みともなれば、「ねえ、お昼はどうする?」と夫や子供たちに聞くのが恒例である。だまって料理を出しても、だまって食べてくれればいいんだけどね。意向を聞かずにそんなことをしたら、大量に余るのは目に見えてる。
小学生の息子はともかく、四十面下げたオジサンと、ハタチになろうかという若者のほうは、自分の食べるものくらい、勝手にしろよ、と言いたいところだが、いっしょに食事をする以上、そういうわけにもいかない。
最近、『あなた 私の言葉に傷ついた?』という韓国語の本を購入した。
このタイトルの「あなた」というのは、夫婦の間で使われる言葉。というわけで、主に夫婦の間での言葉のすれ違いが、たくさん描かれている。
語学のテキストではないのだが、比較的やさしい文章なので、中級程度のわたしの韓国語でも、辞書を使わずにほとんど理解できる。
読んでて、思わずにやっとしたのが、次のタイトル。
「먹는 생각 밖에 없냐? 食べることしか考えてないのか?」
機嫌の悪い夫に、妻が「お昼どうする?」と聞いたら、こういう言葉が返ってきた、という話。わたしなら、こんなこと言われたら、二度と夫のごはんの心配はしない。
それは、ともかく。
むかし勤めていた会社の40代の男性上司が、結婚してからずいぶんたって、遅い初子に恵まれた。双方の実家の助けを借りず、産後のおつれあいのために、毎日定時でとんで帰り、ごはんを作る日々。
その人と雑談していたら、「いままで、昼ご飯を食べてるときに、妻から『ねえ、晩ご飯なににする?』なんて聞かれたら、『いま昼を食べてるのに、そんなこと聞くなよ』とうるさがっていたけど、晩ご飯を作っているいまの立場だと、妻の気持ちがよくわかるよ』という話が出てきて、その場にいた女性一同、深くうなづいた次第。
男と女の溝なんて、ちょっと立場を入れ替えただけで、けっこう簡単に理解できる部分もある。要は想像力なんだろうけどね。
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