ひらがな
2008-04-17 [長年日記]
_ [年金]パートの厚生年金加入拡大と、国民年金天引きのバーター

課題は、徴収手続きという事務負担が新たに加わる企業側から合意を得られるかだ。ただ、07年にパート労働者の厚生年金加入拡大を議論した際に、企業側から国民年金についても天引きを検討する旨の発言があり、環境は整いつつあると厚労省は見ている。
なるほど、そう来たか。
企業がパートを雇う理由は、もちろん正社員よりはるかに賃金が安い、ということもあるが、労働時間がおおむね週30時間未満であれば、社会保険に入れる必要がない、という点も大きい。
利益に応じて払う法人税と違って、社会保険料の負担はもうかろうともうかるまいと、人を雇えば発生する。これはほんとにキビシイ。
パート労働者に依存している率が高ければ高いほど、厚生年金(ワンセットなので、健康保険も)保険料の負担は、死活問題にもなりかねない。
これが回避できるのなら、多少の事務負担くらい、目をつぶろうというものだ。
いまのまま、国民年金の未納を放置しておけば、将来大量の無年金者が発生するのは目に見えている。そのとき、果たして税金でどこまで面倒を見られるのか。後期高齢者医療制度の「姥捨て」ぶりを見ていると、なにやら背筋がすーすーする。
天引きやら職権免除やら、国家のパターナリズムもかなりいやーな感じだが、それに目をつぶってでも、年金だけは確保しといたほうがいいんじゃないの、という気もする。
なんにせよ、現在の社会保険方式が行き詰まっているのは間違いない。こんなこと断言できても、うれしくもなんともないが。
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そして今度は事務が負担になり、パートのおばちゃんを打ち切りにして派遣会社を…になったりして(^^;)
しかしこれで逆に労働者側からの「パートも厚生年金に加入させろ」の声は少し大きくなるかもしれないですね。今までは「厚生年金を天引きされると手取りが減る」という理由で厚生年金を歓迎しない(そして国民年金も払わない)人もいましたが、同じように引かれるんなら安いほうがいいですよね。
とはいえ本人は社会保険料を払わないでいい扶養枠で働く主婦パートの方がまだまだ多いわけですが。
パートと派遣では、人件費がぜんぜん違うので、そのへんはどうなるかわかりませんが。。。
「厚生年金に入れろ」より、ますます「扶養の枠」というシーリングが強くなるような気がするなぁ。
第3号被保険者はものすごく大きな既得権なので、これを廃止するのはむずかしいでしょうしね。